僕が彼女といる理由
飲んでる最中に
突然彼女が立ち上がって
よろける身体を支えると
彼女の香りが埋め尽くした
とっさに離れようとした時に
彼女の視線を感じ、
離れるのを戸惑った。
常にいい距離を保っていたんだ…
警戒しない、
怖がらない、
そんな距離を…
彼女を間近で見、
声を聞くほどに…
押さえられなくなる感情が溢れる…
『好きにしてくれていいんだよ?』
一瞬で身体が凍りついた…
いつも抑えつけていた感情が
詠まれていたのではないかという恐怖と
それ以外の不安に…
だから咄嗟に、
あんな言葉を口にしてしまったんだ…
彼女は一瞬驚いたように目を見開いて
悲しそうに笑ったんだ。
俺はそれが、今でも
とても印象に残ってるよ。