僕が彼女といる理由
離した身体は
急激に冷えてくような気がした。
手先が冷えて
ぎゅっと締め付けられるような
ひどく緊張していた。
『…ぁキ、……あの、』
出だしの声がでなかったのが
さらに緊張を誘ってるようで…
僕は全身に力を入れた。
『アキ、今まで本当にごめん。
でも俺の一番大切な人はアキだから。
これからも一緒にいてほしい…!』
彼女の答えがNOでも
今度は僕がアキを振り向かせるまで
決意はできていた
だからアキが困ったようにうつ向いて
しばらく黙っている間も
自然と不安はなかったんだ。