僕が彼女といる理由


しばらく俯くアキを見ていると


そのうち地面にポタポタと水滴の跡が
次々とついていった。



やっと上を向いたアキは、

両手で口元を覆い、
目からポロポロ涙を流しながら

『…うれしー…』


そう言った。




そして続いた言葉は




『…大好き』








ああ…




君を好きになって良かった

こんな僕を受け入れてくれる君を

僕は全力で幸せにするよ。







僕はやっと
緊張から解放された。








僕が笑うと赤い顔で微笑むアキに

僕はそっと口づけた。
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