僕が彼女といる理由
secret XXX
『お〜?荒れてるね?』
映論の後の飲み会で
隣に座ったのは
高校からの同級生の木村くんだった。
『いーの!飲みたい気分なんだから…!!』
そう言った私に困ったように笑って
ビールを継ぎ足してくれた。
私はため息をついた…
昨日優ちゃんに”距離を置く”宣言されてから
優ちゃんはサークルにも来ないし
学校内で会うこともなかった。
…百合さんもいない。
映評の時はいたのに
飲み会には参加していない…。
きっと…たぶん…
一緒にいるのかも…。
すると突然、私の逆隣に座ってた
高校の同級生のユキが木村くんに何か言った
『あんたはそんなだから〜』
木村くんはユキに笑いながら
『うるせーな!いーんだよ、、、』
と言っていた。
会話は意味不明で
私はまたすぐ優ちゃんの事を考えていた
……きっと百合さんと一緒だ
私はつぎたされたビールを一気に飲んだ。