僕が彼女といる理由
『…メール見てくれたんだ』
その言葉に心臓が嫌な感じで高鳴る。
……携帯。
『…あ、違くて、』
慌てて口に出した否定の言葉は
思いの外強く響いて…
それを打ち消すように言葉を重ねた。
『ごめんなさい…会いたかったの…』
言い終えた瞬間に
優ちゃんの温もりで包まれた。
抱き締められた腕から
優ちゃんの感情が流れてきそうなほどの包容…
いつまでも離れないで…
このままこの温もりで
いつまでも幸せを感じでいたかった。