guard
「林くんっ!」


「襟沢さんっ!逃げるんだ!…早く!」


 俺は迫りくる彼女たちの敵に立ち向かった。
 


 いまどき刺客だって?
 本当たまったもんじゃない。


 俺は…今、全力で戦うしかない。
 戦うっていう言葉は変だけど…。


「空人…。彼女を頼んだぞ!」


「林くん…!」


「里衣ちゃん」


 お願いされてたこと。


 それは下の名で呼ぶこと。


 呼び捨ては無理だけどちゃんづけなら出来る。


「里衣ちゃんっ!」


「…あたし…待ってるから…。林くんのこと…信じて待ってるから」
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