guard
 どこの部屋にも刺客が…。


「来て!襟沢さんっ!」


 俺はとっさに彼女を背負った。


「逃げよう。誰も来ないところへ」


「林くん…」


 俺は彼女を背負い走り出した。


 一生懸命、全力で。


「はぁっ…。つかまってて…!」


 ぴったりとくっつく襟沢さん。


「はあっ…!」


 息をついたとたん…。


「逃げられないよ。今日こそこいつを殺す」
 

 俺は後ずさりをして言い放った。


「彼女を…死なせはしないっ…!」
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