俺の好きな人
No2
東野と同じ匂いがした。
いつも一緒にいるようだし匂いが一緒でも・・・・・・。
とはいっても匂いまで似るのか?
「なぁ、彰吾」
前の席に座っている彰吾に声をかける。
携帯画面から顔をあげた。
「ん?なに?」
「別人から同じ匂いがするってどういうことだと思う?」
彰吾は「は?」と口を開けた。
いきなり変な質問をしたと思っている。
それは分かってる。
「いくら変態だからって、匂いまで・・・・・・」
「オマエに変態と言われる筋合いはねぇよ」
彰吾だけには言われたくない。
和弥とか実紅に言われる分には許せるけど。
俺以上の変態に言われるのはいやだ。