満員電車の君
「俺と付き合ってくれない?」


「…はぁ?!」



大きく目を見開き、あんぐりと口を開けたまま固まった。 



「そんなに、驚かなくても……」



彼はよっぽど可笑しかったのか、急に笑いだした。 


「でも、その……何ていうか、本当に私でいいんですか?」



と、遠慮がちに言った。 



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