バミューダトライアングル

「んもう！！ひなちゃん、どこ行ってたの！？」
ののちゃん達の所の戻ってみたけど、そこには悠太の姿はなかった。
「てか、悠太は？一緒じゃなかったの？」
華耶ちゃんが言う。
『悠太』という名前を聞くだけで、心臓がはねる。
「さ、さぁ？知らないよ。」
「ふぅーん･･････。なーんか、隠してそう。」
「そ、そんな事ないって！」
「えー。でも、絶対なんか隠し･･････。」
「のの！！しつこい！！」
「はぁーい。」
ののちゃんはつまらなさそうに返事をする。
「じゃ、ここら辺探す？」
「うん。」

あたし達はさっきの公園に来た。
「うわぁ！キレー！！」
「だね。」
ののちゃんや華耶ちゃんは口をそろえて言う。
･･････でも、あたしだけは違う。
ここに来た時から、ずっとさっきの事が頭から離れない。
悠太･･････悠太、どこに行ったの？
ねェ、早く戻って来てよ。
悠太･･････！！
ザッ、ザッ、ザッ･･････
「え？」
あたし達が後ろを振り向くと、そこにいたのは･･････
「悠太じゃん！！」
「悠太ぁ！！どこ行ってたの？のの、心配したんだからねっ！！」
ののちゃんが、悠太に抱きつく。
「あっ！」
そこから後の言葉が口から出てこなかった。
心の中がもやもやする。
「ゴメン、ゴメン！」
悠太はあたしをちっとも見ようとしない。
むしろ、ののちゃんと仲良くしている気がする。
何で？何で？
悠太はあたしの事どう思ってるの？
さっきのは全部嘘だったの？
悠太の心の中を覗いて見たいよ。

こんな感じで１日が終わってしまった。