恋愛事情
教室に戻ると
3人がニヤニヤしながら
待ち構えていた…
3人というのはもちろん…
りっちゃん、ゆりっぺと…
今回の仕掛人…坂口くん。
坂口くんは
複雑な思いのあたしに…
笑顔でウインクしてから
なんだか楽しそうに
和野くんの首に腕を回し
2人で、教室の隅へと
行ってしまった…
残されたあたしは…
当然、2人に挟まれて
尋問を受けることになる…
ニヤつく2人に
まずは、あたしの方から
質問をした。
「先生…何か言ってた?」
『ヤバいかも…真優花の
家に連絡したみたいよー』
「ホントに!?」
『うっそー!
全然バレてないよっ
だって自習だったもーん』
「え…そうなの?」
『うん!なんかねー啓樹は
知ってたみたいなんだー
うちらが知らないのに、
何で隣のクラスのあいつが
知ってんだかねーっ?
啓樹って、こーゆー事には
抜け目ないからなー』
とりあえず…良かった…
これって…
坂口くんに…感謝する…
べき…なのかな…?
『で…マユ、和野くんと
今まで何してたの?』
『そー、それ!
早く聞かせてよっ』
興味津々て感じの2人に…
何を、どう…
伝えればいいんだろ…?