恋愛事情
「やっぱり!
なんで最初から、素直に
認めないんだよー?」
彼がからかうように言う。
「だって…」
「んっ?」
「間違えたら…
ペナルティだって…」
「あー、あれ…
本気にしてたんだ?」
「冗談だったの?」
「うん…いや…
せっかくだから、何か
してもらおうかなーっ?」
「せっかくって…
冗談だったんでしょ?」
「ダーメッ!
絶対、言う事
聞いてもらうからなー」
そう言って、彼は
パクパクと美味しそうに
ご飯やハンバーグを
口に運んでいく…
「やっぱ旨いなーっ
ほら…真優花も食べな?」
「うん…」
彼が、あたしに
何をさせるつもりなのか…
すごく気になりながらも
目の前のランチが
とっても美味しすぎて
あっという間に
食べてしまった…
「美味しかったー」
「だろー?
また…食べたくなったら
いつでも言ってよっ!」
「じゃあ、今度は…
バイトしてるとこ
見に来ようかなー?」
「マジでっ?やったー!
店長達も喜ぶよ…
エプロン姿見られんのは
ちょっと恥ずかしいけど…
でも、学校休みの日も
こうして真優花に会えたら
やっぱ、すっげー嬉しいし
絶対また来てよ?」
「うん…絶対来るよ」
バイトしてる…
しかもエプロンつけてる
彼が見られるなんて…
絶対、絶対
また来るんだから…
想像しただけで
なんだか
顔がニヤけてしまう…
休みの日も
会えたら嬉しいのは
あたしも同じだし…