Voice Love-ヴォイスラブ-
ハサミが近付いてくる。


すると…


プチッ


目尻に凄まじい痛みが走り
視界が赤くなる


「痛 あ ぁ あ ぁ っ !!!」



どうやら
目の両端がハサミで
切られたらしい。


『ハァハァ…もっと…ハァ……俺の優花は 目が大きいんだよぉぉぉっ!!!』


グチャッ


龍二の指が
私の眼球を突き刺した。


「う ぎ ぃ い ぃ ぃ っ」


声にならない叫び

身体中に走る痛み


そして
眼球に指を突き刺したまま
その指を下に下げた。


ブチブチブチッ

グチャッ…グチッ



「あ゛ ぐっ …あ゛あ゛あ゛――――っ!!!!」



『目はこんなもんか…ハァ…ハァ…次は鼻だ…』


そう言って
ハサミを鼻筋へと突き刺し
抉った。

グチッ
グチャ
グチャ
グチャッ…


『……ハァハァ…鼻…高くなったな。次は…………』


「い゛……や゛………」



『口だ』



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