Voice Love-ヴォイスラブ-
すると…


カランカラン



背の高い黒髪の整った顔立ちの男性が入ってきた。



もしかして
あの人が…………


「龍二…さん?」


私がそう言うと
男の人は
私の方へ顔を向けた。


一瞬
顔が強張ったように見えたのは気のせいだろうか?


『優花さんですか?初めまして』


そう言って
にこやかに笑うと
私の目の前に座った。


「あ、あの………」


私は
早速 本題に移ろうとする。


[もう連絡はしないで]



すると龍二は
相変わらず
爽やな笑みを浮かべながら


『俺の家 この辺なんだ。お茶くらいは出すから、話は そこでしようよ』

そう言って
私の手を取り
喫茶店から出て行った。


.
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