君のいない教室
「あ~っ!!」


みら先輩は、突然大きな声を出した。


「忘れる所だった!」

「何をですか??」


先輩は、またカバンの中をあさり始めた。


「海君っ!今日が何の日か覚えてる?」

「今日ですか…?」

「あのねぇ~」


みら先輩は、僕の前に赤いリボンで包まれた可愛い袋を差し出した。


「今日は、海君の誕生日だよ!お誕生日、おめでとうっ!」


僕は、また笑顔になった。

みら先輩…覚えていてくれたんだ…。


「まさか、忘れてたの?今日、29日だよ!」

「ありがとうございます…。めちゃくちゃ忘れてました!」

「めちゃくちゃって…海君面白い~!」


もう、心臓壊れそう。



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