君のいない教室
「みらちゃん、って誰なの?海!!」


幸は、顔の前に両手を合わせて”ゴメン”と訴えていた。

でも、もう遅い。


「誰でもいいだろ。部活の卒業しちゃった先輩だよ。」

「上手くいってるって、その先輩と付き合ってるの?ん?」

「うるさいな。付き合ってねーよ。…つか、幸ちょっと来い。」

「はいはーい…。」


僕は、幸を連れて2階へ行った。


「ごめーん…。ついクセで言っちゃいました。」

「ったく…。」


ブーッブーッ


「またメールしてんの?よく飽きねぇな。」

「みらちゃんとメールしてんのよぉ。みらちゃん、面白いからさ!」


ドクン…


また、心臓が鳴った。

だって、彼氏の僕ですら、僕の誕生日以来メールはしてないというのに。

何で幸が…。


…また、嫉妬してる。



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