君のいない教室
久保田とはあまり仲が良いわけではなかった。

なのに、沈黙が続いて気まずい…という事がなかった。


何故なら…

久保田が、しつこい位に色々聞いて来たからだ。


「ねぇ~何で今日は遅刻して来たの?」

「何で遅刻したの知ってんの?」

「だって、朝練来なかったじゃ~ん!教室見てもいなかったし。」

「あ、そっか…。」


久保田がニヤニヤしていた。


「…何だよ。」

「みら先輩とはどうなったの~?」


ドクンッ…


今、1番聞いてほしくない事だった。

何で、フラれたばかりなのに、それを聞くのかな…。



っていうか、遅刻した理由もみら先輩が関係してるし…。



今言っちゃったら…泣いちゃうかもしれない。



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