君のいない教室
「よしっ、今日の練習は終わりっ!また明日~」

「何も練習してないけどな」

「大蔵は黙ってて!」


久保田のナイスツッコミに皆大爆笑。

久保田も、皆と一緒に笑っていた。


僕は、もうみら先輩がいなくても、十分楽しかった。

大丈夫だと思った。


…思っていただけかもしれない…けど。



――家に着くと、焼き肉の良い臭いがしてきたので、急いで中に入った。


「今日は焼き肉っ?」

「海、お帰り。早く手を洗って来ちゃいなさい。今日は高級なお肉よ♪」

「へーい!」


勢いよく階段を駆け上がり、鞄を下ろして、水道に向かった。

水道で手を洗っていたら、突然姉の幸が現れて、飛び上がってしまった。


「わっ!ビックリしたな!」

「みらちゃんとはどう?」


今度は心臓が飛び上がってしまった。



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