元ヤン!

屋上

「昨日私の家まで追いかけてきたでしょ？」

突然、態度が急変した。

「え…」

「バレてるんだからね？」

私はゾッとして、冷や汗が出た。

「とぼけないでよ！あんた、私が修じゃない彼と付き合ってるって誰かに言ったら…」

ふっと耳のそばに来て、
「元ヤンだったこと、ばらすからね。」

私はかなりの衝撃を受け、足を震わせた。

「な……なんで知ってるの…？」

「当たり前じゃない！私、元あの高校ですから。」

私は頭が真っ白になる。

怖くて怖くて…今にも倒れそうな自分。
「ざまぁみろ！あんたにどんな仕打ちされたか知ってる？」
私は記憶を振り返ってみる。

「私、あんたに屋上で蹴られて、殴られて笑われて、髪の毛引っ張られて、アザつくって!どんだけ苦しかったか分かってる？」

私はハッとよみがえる記憶を冷や汗をたらしながら慎重に思い出す。

「も…もしかして…地味子…？」

私は汗をたらしながら香織ちゃんに聞く。

「そう。地味子。あんたに殴られるのが怖くて…この学校に来た。
眼鏡も外して私は生まれ変わった。
あんたが引っ越して来た時、復讐してやろうって！」

香織ちゃんの目は怒りに満ちている。