元ヤン!
修ん家

修ん家は、とても綺麗だった。

「今日、親居ないから遠慮しないであがってね」

私は修の言葉に少しうなずいて、部屋に入る。

するとふいんきが深刻になってくる。

すると
「俺な、ずっと彼女一筋だったのに、最近ケンカばっかりしてて、もう嫌になってた。 でも、やっぱり別れたら寂しくて…」

私はその[別れた] という言葉に反応した。

「別れたの?」

「うん!なんか…あっちから…」

すると修はまた、綺麗な涙を流していた。

「修…」

私はその一言を言うと、ハンカチを差し出す。

でも修はハンカチを無視して、私を抱き締めた。

「ちょ…修?」

「お願い…お願いだから、少し…このままでいさして…」

修の声が耳もとで聞こえる。

「わかった」

私は修の言うとおりに、静かにしていた。
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