元素記号
心の中に
何かがはしった。



先生に叩かれた肩は
妙に温かい。



そしてその肩から
鼓動が伝わっている。















それから
一瞬








「好きだ…」











と思ってしまった。

でもその思いは
すぐに
咲の声に掻き消される。


「落ち着いた?」

「うん…、ありがとう…」

落ち着いてなんかいない。
でも
博を過去の事に
思えるようになれたかも…。
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