元素記号
審判が頭の上で
腕を回している。
ホームランの合図だ。
頭が真っ白。
こんな事ってあるもんなんだ…。
膝がガクッと折れ
マウンドに崩れる。
その瞬間
無音だった私の世界に
歓声が聞こえた。
「集合!」
「ゲーム!」
「ありがとうございました」
試合は
サヨナラ負け。
終わってしまった。
すると
誰かの手が
背中に触れる。
「綾乃ぉ〜。ごめんね。」
振り返ると
涙で一杯になった咲がいた。
自分は馬鹿だ…。
「咲…。ごめんね…。」
堪えていたはずの涙が
流れてくる。
自分は最低だ。
だから罰が当たったんだ。
二人で声をあげて泣いた。
腕を回している。
ホームランの合図だ。
頭が真っ白。
こんな事ってあるもんなんだ…。
膝がガクッと折れ
マウンドに崩れる。
その瞬間
無音だった私の世界に
歓声が聞こえた。
「集合!」
「ゲーム!」
「ありがとうございました」
試合は
サヨナラ負け。
終わってしまった。
すると
誰かの手が
背中に触れる。
「綾乃ぉ〜。ごめんね。」
振り返ると
涙で一杯になった咲がいた。
自分は馬鹿だ…。
「咲…。ごめんね…。」
堪えていたはずの涙が
流れてくる。
自分は最低だ。
だから罰が当たったんだ。
二人で声をあげて泣いた。