元素記号
ちばは
いつも通り

「残念だったなぁ〜!!綾乃ぉ〜〜!!まぁ、男なんて星の数ほどいるぞ!!」

と、言ってくれた。
そして
ちばは真っ赤な顔して

「それと綾乃、聞いて。」

「ん?」

「うちね…カレシが出来たの。二人には内緒なんだけどね。」

いつも男っぽくて
自分の恋バナなんて
絶対してくれない
ちばが
恥ずかしそうに
話す姿はめちゃくちゃ
かわいい。

「ちばっ…!!おめでとう!!」

思わず泣けてきた。

「んで、誰?」

「みんなには言わなかったんだけど、前から好きだった、太田大樹君…。一昨日、告られた。」

「おんなじクラスの!?野球部のでしょ!?大樹でしょ!?まじかぁ〜〜!?いやぁ〜お似合いだぁ。応援してるよ!!」

すごく顔を赤くして

「ありがとう」

と、ちばは言った。

初めて
人の恋に泣けた。
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