元素記号
どうしていいか
わからない。

「でも…何でもないよ。 別に何かあった訳ではないし…」

「ふ〜ん」

完全にそっぽを向いた佑太。





「…ずっと好きだった。」


「あ…」


「でも、やっぱ無理だった。俺の事好きでもないのに、それに堪えて付き合うなんて。」


「ごめん…。やっぱり、佑太とはお付き合いできません…。」


佑太は無言で頷く。


「じゃ、今日は帰るね。また、新学期ね…。」


ただぼぅっと座っている
佑太の姿は
すごく
小さく見えた。


帰り道、
一人で歩きながら
付き合う前の
佑太からのメールを見ていた。
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