【短編】年上の幼なじみとの関係

年上の幼なじみとの関係

なんて、安易な考えを私はしているのだろう。


それもこれも、年上の幼なじみのせいだ。


私と渉くんは、幼なじみという関係がなければ、ただのセフレだ。


最初は、興味本位。


今は、本気。


バカみたい。


気づいてしまった。


渉くんは、安心できる幼なじみなんかじゃなくて、周りの男と一緒だって事。


きっかけは、私がつくったんだし、仕方ない。



本当は、渉くんが私に飽きるパターンが理想なんだけど。


近くにヤレるだけの女がいたら、やめれないよね。


感情なんかなくたって、できるんだから。


それがわかってるから、本気になってしまった私には、辛い。


今思えば、最初から渉くんは、特別だった。


『変な男とヤるくらいなら、渉くんがいい。』


そんな言葉を口走ったから。