【短編】年上の幼なじみとの関係
今は、わかるのに。


好きだから、嫌悪感がないって。


好きといっても、恋愛感情の好き。


こんな始まりから、うまくいくわけがないんだ。


前は、大学生だったから、頻繁だったけど、就職してからは、ペースが落ちた。


それは、仕方のないことだけど。


私だって、高校卒業間近だし、進路について決断できていない。


後、わずかなのに。


いまだ、誰にも相談せずにウダウダしてる私。


迷っている理由は、二つある。


一つが、私が今の家から出なければイケないくらいの大学に行く。


もう一つは、この関係を終わらせなければイケないくらいの事をするかだ。


簡単に言えば、どちらも逃げだ。


私は、前者と後者のどちらかではなく両方やる気だ。


それぐらいじゃないと、渉くんから、離れられない。


だって、大好きなんだもん。


それなら、告白しろって感じだよね。


けどね。


順番を間違えてしまったら、そんなの言えない。


渉くんは、一切考えてないと思う。


だから。


泣けるだけ泣いたし。


今度は、間違えない。


渉くんじゃなくて、違う人を見つける。


それが、一番いいんだ。
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