【短編】年上の幼なじみとの関係
バカな私だけど、怖いんだ。


どうしたって、結局逃げなんだ。


今以上に深い関係なんてなれるわけない。


私をただのそこら変にいる女としか見ていないはず。


年下の幼なじみから、確実に格下だ。


けど、それは、仕方ないんだ。


私がしでかした過ちだから。


恋を知らなかったんじゃない。


初めから、渉くんに恋してたから。


だから、わからなかった。


当たり前すぎたから。


年上だけど、そばにいてくれたから。


それは、私を妹のように思ってくれてたからだと思う。


それなのに。


気づいてしまったら、後悔ばかり。


なんで、壊してしまったのだろう。


渉くん、大好き。


涙を流しながら、何度も心の中で呟く。


渉くんしか知らない私で嬉しいよ。


けどね。


終わらせるには、違う人を知るべきなんだ。


ぶち壊すほどの事ってのは、渉くん以外の男性とエッチをするって事。


渉くんには、なんでもない事でも、私には違うから。


渉くん以外知らなくていい。


渉くんだけを想っていたい。


けど、そんなのはダメだから。


渉くんには、きっといるはずだから。


私よりも大切な人。


私よりもって言うか、私は大切な存在なはずない。


だから、ただ単に渉くんが大切な人。


私とするのは、妹的な幼なじみとしては、大切だから終わらせれないんだ。


渉くんは、優しいから。
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