いつか、伝えて
ユウキの指差した建物は、



西洋チックな風貌をしていた。



真っ白に塗られた壁が



眩しい。





庭には、色とりどりの


花たちが、暑さに負けず


懸命に咲いていた。




「じゃ、開けるな。」



そう言って、ユウキを


先頭に、4人は建物内に


入って行く。





涼しい。




冷房がきいている


訳じゃない。


でも、


真夏に、屋外を歩いて、


ふと、コンビニエンスストアに


涼みに入った時のような


冷気が4人を襲った。


窓は全開、


そこから、風が


そよそよと入ってきていた。


カーテンが揺れている。
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