いつか、伝えて
「きゃーっ、涼しいー。」
嬉しくなって、
レンはその場にあったソファに
飛び込んだ。
「お前は、ガキか。」
キョウヘイがあきれた様な
風に厳しく突っ込む。
「私、ずっとここに居たいー。」
「阿呆か、すぐそこは海だぞ?!」
「だって、キョウヘイ泳げない
じゃーん。意味ないし。」
レンの横たわっているソファに
キョウヘイが近づいてくる。
「まあ、そうだけど。」
キョウヘイはソファに腰をかけた。
「キョウヘイ、レン、行くぞ!」
気づけば、ユウキとミユは
準備万端。
浮輪を腰につけて、
今、入ってきたばかりの
扉の前で、2人を呼んでいた。