いつか、伝えて
「あははっ」


キョウヘイは明らかな


作り笑いで、


その場を誤魔化した。




子一時間経っただろうか、



バーベキューの準備は整った。



いや、子一時間以上かかった


かもしれない。二人の意見の


一致で、蒔割りからはじめたのだ。


やるならば、


本格的に。





「俺らやっぱさ、昔から


 一緒だから、考えとかも


 似るのかな。」



「えー、似たくないなあ。」



「なんだ、お前素直じゃねーな。」




素直だよ?



十分素直だよ。


考えが似てるとか、


しかもそれをキョウヘイが言うなんて、


信じられない位、嬉しかった。






< 108 / 200 >

この作品をシェア

pagetop