いつか、伝えて
「よく、分かったな。


 エンゼルフィッシュとタコ


 探し行こうぜー。」




二人は薄いパーカーを


手に取り、部屋を出て行った。




1日は本当に早い。



太陽はすでに


沈みそうになっていた。



つい、さっきみたいな


けだるい暑さはなく、


涼しい風が二人を


歓迎しているようだった。




「明日は、海行こうね。」


「うん、泳がないけど、入るよ。」




泳ぐつもりは一切無いらしい。




「見て、綺麗。」



キョウヘイが海を指差す。



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