いつか、伝えて
沈みかけの夕日が


地平線に見えた。


あんなに、青かった海が、


今ではもう、


濃い、オレンジ色に


染められていた。


水面が昼間とはまた


違う、きらめきを


放っている。



「本当だ、綺麗。」



あまりの絶景に


しばらく声が出なかった。



「俺さ、来てよかった。


 お前と見れてよかった。」




あ――――ッ!!!!



そう叫びながら、


キョウヘイは走り出す。



“キョウヘイ・・・今のセリフ


 は何ですか?殺し文句ですよ?”



レンの顔が、海の色に負けない位


赤く染まっていた。




キョウヘイも・・・。
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