いつか、伝えて
レン頬の熱は

中々とれてくれない。


ユウキをタコだと


笑っていたが、


今の私の顔こそ


タコ、だ。



幸い、夕日で

頬の色は目立たない。



レンも、キョウヘイに続き、


あ―――!!!!!


叫びながら走った。


走って、走って、


キョウヘイを追いかけた。





「真似すんなー!」



前の方で、走りながら


叫ぶ声。



「真似じゃないもんー。」



叫び返す。



叫びながら走る男女1組。



周りには誰も居なかった。


2人だけの世界に思えた。



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