いつか、伝えて
花火もなくなり、


四人はベランダの


ベンチに座った。



「ねえ、結局

 どっちが告白したの?」



キョウヘイはさっきから

一度もレンに話しかけてこなくなった。


「ミユだよー。」


「俺だからー。」


二人が声を合わせて言う。



「なんだソレ。」



隣に座っていたミユが


レンの耳元で小さな声で


教えてくれた。




(ユウキがね、“すき”の“す”まで

 言ったから続きを私が言ったの。)




(なるほどね。)



レンも小声で返す。



「ちょっ、ミユ何言ってるんだよー。」



あははっ。



笑っていた。



キョウヘイを除いた三人が。




「キョウヘイ、テンション低いぞ。」



ユウキがキョウヘイを呼ぶ。



「ああ、ごめん。」




















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