いつか、伝えて
「さっきのキョウヘイの


 言葉だけど、あれ本心じゃない


 って思う。根拠はないけど。」




ミユなりに慰めてくれているのだろう。



「うん、ありがとうね。」



「だから、元気出して?


 レンが元気じゃないと、


 嬉しくない。ユウキだって


 落ち込んでるし、キョウヘイなんか


 自室にこもっちゃった。


 レンが大事なんだよ。」




「うん、ありがとう。」




そうだ、こんなこと位で


へこたれてなんかいられない。



こんなに心配してくれる


人だっているんだ。




「ミユ、夜の海見にいく?」




「うんっ。」




ミユは可愛い。



素直で思いやりがあって


そして可愛い。



< 123 / 200 >

この作品をシェア

pagetop