いつか、伝えて
次の日、海へは行かず、


朝早くにペンションを出た。



ユウキも疲れているようだ。



「俺、海来たのに海


 行ってねー!」



「泳げないからねー。」



「そだな。」



一応、受け答えてくれるものの、


返ってくる言葉は


あっさりとした冷たい言葉。



昨日とは違った


雰囲気だった。



めげずに何度も話しかける


レンだったが、キョウヘイの


返事は変わらなかった。


















今日は天気が悪い。






波が激しく岩を打っている。






嵐が来るのだと、



朝のニュースで



綺麗な、おねえさんが



言っていた。





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