いつか、伝えて
バレンタインデー当日。


ありえないほどの乾杯だった。


レンは女子からの友チョコを


もらう。


正直、


キョウヘイに負ける気なんてなかった。



なのに、キョウヘイの元へは


次々に女子が集まってくる。


学年全員の女子がキョウヘイに


あげたんじゃないかと疑うほどだった。





キョウヘイはモテていたらしい。



この時、レンは初めて実感した。



よく見れば、顔は整っているし、


背も適度に高く、細身なのに


筋肉もしっかりついていた。


その上、レンにとって


最初の印象は最悪だったが、


長く付き合ってみると、


いい奴だという事が分かった。



「なるほどね。」


納得するのも悔しかったが、


負けを認めるしかなかった。













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