いつか、伝えて
「お母さん、先に行ってて。」



「わかったわ。」



状況を把握したようで、


母親はレンの荷物を持ち


空港の方へと向かった。




待てと言われれば


待ってしまう。



惚れたものの弱みだ。






どれくらいの時間が経っただろうか?






今までの事を思い出すのには


短すぎた。




プルルルルルル―――。



本日2回目の着信音。



キョウヘイに決まっていると


決め付けて、


名前を見ずに電話を取る。



「レン?!」


電話に出たのはミユだった。



「うん。」



「レン、キョウヘイが事故に合ったの!」




「え?」
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