いつか、伝えて
「本当に最後に


 キョウヘイ君と話さなくていいの?」



「うん、起こすの可愛そうだしね。」



「そうね。」



母一人、子一人、


私たちはバス停へと


向かっていた。





空は快晴、





本当に眩しい。





「この景色とも


 お別れかあ。」




「不便だったけど


 やっぱりいい所だったね。」




「あんた、この前嫌いって

 
 言ったじゃない。」




「アレは勢いだよ。」





「あらら。」



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