いつか、伝えて
「私だって、キョウヘイの

 思いよりもっともっと


 
 好きなんだから!」





涙が止まらない。



バスと母親は二人を


待っていてくれた。





「レン・・・・。


 ずっと辛い思いさせてごめんな。」




「ううん、私こそごめん。」




プップ――――





バスからクラクションが鳴る。




そうだ、感動している場合で


はない。




お別れだったんだ。






「キョウヘイ・・・ごめんね。


 私、行かなきゃ。


 また連絡する。


 毎日するから。」





「その心配はねえよ。」



「え?」
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