いつか、伝えて
そんな時、また母親の


突然の一言で、レンの人生は変わる。





高校でバスケットボール部に


所属していたレンは、


毎日毎日のハードな練習で


その日もくたくたになって帰宅した。




「座ってちょうだい。」



すぐ、眠りにつきたかったレンだが、


母親の雰囲気を察し、


大人しく、母親のむかいがわに座る。



「何かあったの?」



「申し訳ないんだけど、

 また、引っ越すのよ。」



特に驚きはしなかった。


もうそろそろ、来るんじゃ


ないかと思っていた所だ。



「今度は何処へ行くの?」




母親は頷き、



「あの田舎町よ。キョウヘイ君の居る。」



頭が真っ白になった。
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