いつか、伝えて

「本当？！」


こんなにすぐに見つかるとは


思っていなかった。



「うん。クラスは違うんだけどね。」



「そっか、ありがと。じゃあまた学校で会おうね。」



レンがじゃあね、と言うと、


ナッチャンは、黙り込んだ。


「ナッチャン？？」


「レン、あんまり期待

　しない方がいいよ。」


そう言い、ナッチャンは


静かにじゃあね、と言い、


電話を切った。






明らかにおかしいナッチャンの


様子がひどく気になった。


キョウヘイに何かあったのだろうか。


不安な気持ちがさらにさらに、


膨れ上がった。




とにかく、今できるのは、


勉強のみ。


ナッチャンとキョウヘイが通う、


高校は、有名な進学校だった。