いつか、伝えて
必死の勉強の成果か、


順調に試験を終え、


転入できる事が決まった。





転入の朝、


いつも通り、気合を入れて


用意をした。


キョウヘイに会うかもしれない。


いつも通りでも気持ちは


いつもと違う。



ご飯は食べなかった。



緊張しすぎて、

喉にモノが通らなかった。


それを察してくれたのか、

いつもなら、

“ちゃんと食べなさい。”


と、煩く言う親だったが、


今日は何も言わなかった。



家を出て、じゃり道を歩く。


久しぶりの通学路。


よく、キョウヘイと歩いたなあ。



レンは高校へと向かった。
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