いつか、伝えて
緊張しながらも、


校門をくぐる。


見知らぬ顔だからか、


周りからの視線が痛かった。


校内に入る。


思った以上に広かった。



職員室に向かわなければ


いけないのに、その、


職員室がどこにあるのか分からない。



レンはきょろきょろと周りを


見渡した。



一人の男子生徒が、


レンの方に歩いてくる。


「珍しい顔。転入生?」


「はい。あの・・・

 職員室どこですか?」


「自分、2年生だろ。

 俺もだからタメ語でいいよ。」


彼はそう言い、笑った。


職員室に案内してもらい、


彼とはすぐに別れた。



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