いつか、伝えて
「アンザイさん。」



「はい?」



声がする方を向くと、


さっき、職員室へ


案内してくれた男子生徒が


座っていた。



「一緒のクラスだったんだね。


 俺、ユウキって言うからー

 
 よろしく。ユウキって呼んでね。」



「うん、よろしく。」



そう、言い、レンは笑った。


少し、緊張がほぐれた。



「ちょっとー。ユウキばっかずるい。

 ミユもレンちゃんと喋りたい!」


彼女はレンの前の席から


振り返って言った。


「話したきゃ、自分で話し

 かけろっつーの。」


ユウキがするどく突っ込む。


「ユウキの馬鹿!

 レンちゃんこいつと

 仲良くしない方がいいよ。」


彼女はそう言い、


ユウキに向かって舌を出した。




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