いつか、伝えて
3時間目
ある日の放課後、
レンは今日もめげずに
放課後一人、キョウヘイの
席に文字を刻んでいた。
勝手に誰も来ないと
思い込んでいた。
ガラガラガラ――
ドアの開く音が、
教室中に響く。
驚いて、後ろを振り返る。
キョウヘイが
立っていた。
「みーつけた。
“落書きさん”」
「え。」
「しらばっくれても駄目。
大分前からお前だって
知ってたんだからな。」
「えっ・・・え。」
明らかにレンは動揺していた。
「そんな事はどうでもいいんだ、
さっき家に帰って、
部屋の整理してたら・・・。」
レンは今日もめげずに
放課後一人、キョウヘイの
席に文字を刻んでいた。
勝手に誰も来ないと
思い込んでいた。
ガラガラガラ――
ドアの開く音が、
教室中に響く。
驚いて、後ろを振り返る。
キョウヘイが
立っていた。
「みーつけた。
“落書きさん”」
「え。」
「しらばっくれても駄目。
大分前からお前だって
知ってたんだからな。」
「えっ・・・え。」
明らかにレンは動揺していた。
「そんな事はどうでもいいんだ、
さっき家に帰って、
部屋の整理してたら・・・。」