いつか、伝えて
そう言い、キョウヘイは


鞄の中から、1冊にノートを取り出す。



「これ、見つけて、お前に

 
 会わなきゃって思って。


 絶対ここに居るのは


 分かっていた。


 だから、来たんだ。」




そう言い、キョウヘイはレンに


ノートを手渡す。


「これ、お前に読んでほしい。」


「私に?これ日記だよね。」


ノートの表紙には


“俺の日記”


そう書かれていた。



「お前、本当に俺と

 同じ学校だったんだな。」



「え?」


まあ、何も言わずに読め。


そう言われ、ノートを開く。


この中に何かが隠されている。



ノートは真っ白だった。



「・・・?」



次のページを開ける。



そこにはキョウヘイの


記憶の無くなる前の


2年前の思いが刻まれていた。
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