いつか、伝えて
最後の一文を読み終え、


また、最初の一文に戻り、


何度も、何度も


レンは最後の日の日記を


読み直した。



なんだか不思議な感じがする。



不思議で悲しい。



涙が止まらない。









次の日は来なかった。



キョウヘイの前で笑えなかった。








こんな――、


こんな――、





言葉が出てこなかった。






静かに流れていた涙、


声をあげずに泣いていた。



日記を読み終わる頃には


声を上げて泣いていた。




「レン・・・。」
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