いつか、伝えて
「何よー。気になるじゃん!」



「気にしとけー。」



何度、問いただしても


その続きを、キョウヘイは言わなかった。





「じゃあ、一緒帰る?」



「え。」



「もう、暗いしさ。」





いつの間にか、


教室は暗くなっていた。




学校内に生徒は


ほとんど残っていない。



「うん。」



レンとキョウヘイは


肩を並べて、


くだらない話をしながら


帰っていった。




久しぶりの2人での下校。



あの頃に戻れた気がした。





< 81 / 200 >

この作品をシェア

pagetop