いつか、伝えて
キョウヘイと歩いていた


道を2人で歩く。



「あのさー、ひかないで

 聞いてほしいんだけど。」



「何、何。」



「2年前のチョコレートさあ。

 もったいなかったのかわかんねーけど

 冷凍室で眠ってるんだよね。」



「は?!」



2年間キョウヘイは、


冷凍室で眠る、物体を


見ても、不思議だとは思ったが、


特に気にしていなかったという。



「食べてみよっかなー。」




「やめてー。絶対やめてー。」



レンは必死に否定する。


「嘘だよ。

 俺そんな馬鹿じゃねーから。」



「そうだね・・・キョウヘイ

 睡眠学習激しいもんね。」



「うっせー。」



ずっと思っていた。


毎日寝ていて、


頭がいいのはなんでなのだろう。




レンの知らないキョウヘイは


まだまだ、たくさん居た。
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